2025.06.20 | 企業活動 ミャンマー人エンジニアの日本研修レポート:3,日本での生活

2025年1月から 3月の約2か月半にわたり、コプログループのオフショア開発拠点(CGM Golden Land)メンバーの日本研修を実施いたしました。

これまでのブログでは、AOTS様にて行われた来日後の導入研修とコプログローバルマネジメントで行われた実地研修についてご紹介しました。

今回は、研修生たちの日本での生活の様子をご紹介します。

前回までのブログはこちら
「ミャンマー人エンジニアの日本研修レポート:1,研修概要と導入研修」
「ミャンマー人エンジニアの日本研修レポート:2,コプログローバルマネジメントでの実地研修」

日本で研修を行う意義

ミャンマーから研修生を日本に招聘する目的は、当社が提供するサービスが現地でどのように導入・運用されているかについて、より深く理解してもらうことにあります。

特に、現地に住む研修生にとっては、自らが開発に携わるシステムが、どのような利用者に、どのように使われ、どんな価値を提供しているのかを把握することが難しい状況です。そのため、実際にサービスをご利用いただいているお客様の声や、業務現場での活用状況を直接体験することは、非常に意義ある機会と考えています。

また、研修期間中の業務経験だけでなく、日本での生活そのものも重要な要素と捉えています。特に、マーケティング系のシステム開発を数多く手がけるCGM Golden Landでは、日本人と同じような生活スタイルや余暇を体験することで、ユーザー目線を養うことができると考えています。

日本滞在中には、さまざまな体験を通じて楽しい思い出をつくり、充実した時間を過ごしてもらいたいと願っています。こうした経験が、今後の業務やシステム開発への理解とモチベーションの向上につながることを期待しています。

研修生の印象に残った思い出@大阪

今回の研修では、来日直後にAOTS様の大阪研修センターで受入研修を行い、その後は東京のコプログローバルマネジメントにて実地研修を実施しました。これにより、関西・関東それぞれの地域での生活を経験する機会となりました。

受入研修では、日本の食文化に親しむとともに、茶道体験などを通じて日本の伝統文化への理解を深めるプログラムが組まれていました。なかでも、研修生にとって特に印象的だったのは、東大阪市消防局の防災学習センターでの体験だったようです。

2025年3月28日、ミャンマーでは大規模な地震が発生しました。しかし現地では、防災教育や意識の浸透が十分とはいえず、災害を想定した訓練や体験の機会も限られています。そうした背景もあり、日本における防災意識の高さや災害対策の取り組みに直接触れたことで、災害の恐ろしさと、防災の大切さを強く実感したと語っていました。

また、休日にはCGM Golden Landで以前勤務していた先輩社員が大阪まで足を運び、研修生を案内する機会もありました。その際に訪問した海遊館では、ミャンマーには水族館が存在しないこともあり、巨大なジンベエザメには特に大きな驚きと感動を覚えたようです。

研修生の印象に残った思い出@東京近郊

東京では、コプログローバルマネジメントのミャンマー人スタッフが、研修生に対する教育、生活面でのサポート、および就業フォローを行いました。

研修生は週末ごとにさまざまなメンバーと交流しながら、ミャンマー人に人気のある観光スポットや、日本で暮らすミャンマー人がおすすめする場所などを訪れました。日本での生活をより深く理解し、文化的な視野を広げる貴重な経験となったようなので写真とともにいくつかご紹介します。

飛騨高山・合掌造り

CGM Golden Landでかつて共に勤務していたメンバーとともに、東京から夜行バスに乗って訪れました。あいにくの天候ではありましたが、その分、飛騨高山ならではの趣ある風景や雰囲気をより一層感じることができたようです。

味の素スタジアム

ミャンマーで特に人気のあるアクティビティの一つがサッカー観戦です。また、CGM Golden Landでは、複数のJリーグクラブのファンクラブサイトの構築を手がけており、今回の観戦を通じて、自分たちが開発に関わったシステムがどのように活用され、ファンにどのような価値を提供しているのかを実感する貴重な機会となりました。

富士山・桜

 ミャンマー人にとって特に人気が高いのが「富士山」と「桜」です。今回は1月から3月にかけての研修期間であったため、雪化粧をした富士山と、満開の桜の両方を楽しむことができました。お花見の際に桜越しに眺めた富士山、高尾山の山頂から見た富士山、そして芦ノ湖の遊覧船から望んだ富士山。それぞれ異なる趣があり、どの光景も研修生にとって深く心に残る思い出となったようです。

日本での研修を通して

先日、ミャンマーを訪問し、今回の研修に参加した研修生との面談を実施いたしました。その中で、日本での研修を通じて、業務に対する理解が深まり、仕事の品質が向上するとともに、高いモチベーションを持って日々の業務に取り組めているとの報告がありました。また、研修生からは「次は実際に日本で仕事ができるよう、さらに努力を続けたい」との強い意欲が語られました。あわせて、AOTS様をはじめ、日本での研修にご尽力いただいたすべての皆様へ、感謝の気持ちをぜひお伝えしてほしいとの言葉を預かっておりますので、ここにご報告申し上げます。