2025年1月から 3月の約2か月半にわたり、コプログループのオフショア開発拠点(CGM Golden Land)メンバーの日本研修を実施いたしました。今回は、その内容や様子をご紹介します。
日本研修の参加メンバーとこの研修で目指すこと

今回の日本研修の参加メンバーは、2017年にCGM Golden Land設立当初から在籍する2人で、今ではリーダーとして、ミャンマー現地で60名のエンジニアのシステム開発のマネジメント、フォロー、教育などを行ってくれています。
普段CGM Golden Landのメンバーはミャンマーで日本のシステム開発を行っていますが、日本でどのようにシステム開発が行われ、そのシステムがどのように運用や保守されているか、そして、そのシステムがどのような場面で、どのような人に利用されているかを知りません。担当するのは実装やテストフェーズではありますが、システムの開発、運用・保守体制の全体を理解し、システムの目的や効果をイメージして開発することは非常に重要です。
また、日本で生活し、日本を理解してもらうことで、よりスムーズに日本のメンバーやクライアントの意図を理解できるようになるのではないかとも思っています。
この日本研修を通じて日本での生活や日本のシステム開発を経験することで、これからの業務により深い理解をもって取り組んでいってほしいのと同時に、自身の業務の幅をより広げていってほしいと考え、研修に参加してもらいました。
日本研修の流れ

冒頭でお伝えしたように、今回の日本研修は2か月半に渡り行われました。
一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)様の海外人材育成(技術移転促進)の国庫補助事業である技術研修を活用させていただき、来日後、まずはAOTS様の9日間にわたる導入研修を受講、その後、2か月間弊社グループ会社コプロシステムの技術本部と連携した実地研修という流れで行いました。
AOTS様の技術研修におけるサポートですが、導入研修の実施・運営だけでなく、査証申請をはじめとした申込から来日までのサポート、研修生の日本での生活費の補助等、幅広く日本での研修をサポートいただきました。
この場を借りて、改めてお礼を申し上げます。
AOTS様での導入研修

AOTS関西研修センターで行われたAOTS様の導入研修ですが、合宿形式で9日間受講します。
●日本での生活に慣れる
●日本の社会や文化を理解して他の文化に適応する
●日本の職場環境や働き方を理解し実践する
●帰国後の技術継承について
といった内容で研修が行われ、これらは座学だけでなく、体験やフィールドワークを通じて学ぶことができます。茶道体験で文化を学び、フィールドワークでは観光地を目的地に電車の使い方や日本人への助けの求め方なども経験します。実際の文化や生活を経験しながら習得することができるため、日本での生活や働き方にリアリティをもって理解することができたようです。
また、導入研修では、弊社だけでなく、他社の他分野の海外人材も参加します。ミャンマー以外に、ネパール、フィリピン、ベトナムなどアジア諸国を中心に男性6名、女性8名が参加しており、皆さんと日本語や英語でコミュニケーションを取り、他の国の宗教観や文化、そして、考え方を聞き、とても刺激になったようです。
来日後すぐにこの研修に参加させていただいたことにより、弊社ではすぐに実地研修に入ることができました。
導入研修で得た知識と経験が、実地研修でどのように活かされたのか。次回のレポートでは、その様子と成果をご紹介します。