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2024.12.25 | マンスリーミャンマーレポート ミャンマーにて『アライバルビザ(到着時観光ビザ)』の発給が再開されました

こんにちは。マンスリーミャンマーレポート担当のジョーです。
今回は、先日再開された『アライバルビザ(到着時観光ビザ)』についてお話しします。

『アライバルビザ』とは

アライバルビザとは、渡航者が目的地の国に到着したあと、その国の空港や港で取得することができるビザのことです。到着時観光ビザと言ったり、英語ではTourist Visa on Arrivalと表記します。事前に取得するビザとは異なり、アライバルビザでは出発前の手続きが簡略化され、到着時に必要な書類や料金を提出することでビザが発給されます。

ミャンマーだけでなく、インド、インドネシア、ネパール、タイ、エジプトなど多くの国が観光客や短期滞在者向けにアライバルビザ制度を設けています。

ミャンマーでの『アライバルビザ』

ミャンマーでは2000年代初頭からアライバルビザが導入されており、主要国際空港での発給が可能でしたが、2021年2月1日に発生したミャンマークーデター後、その発給は一時中止となっていました。そのため、近年は外国人の方々がミャンマーに入国するには、渡航前に居住する国のミャンマー大使館に行くか、オンラインで事前申請することが必要になっていました。

しかし、2024年10月21日、ミャンマー入国管理局より「日本、韓国、中国とマカオのパスポート保持者で、かつ、観光目的でミャンマーの国際空港から入国する外国人」を対象にアライバルビザ発給を再開すると発表がありました。ただし、1年間をトライアル期間として実施するとのことです。

『アライバルビザ』の取得方法

ミャンマーでは3つの主要国際空港、ヤンゴン、マンダレー、ネピードーでアライバルビザの申請が可能です。

ヤンゴン国際空港内       マンダレー国際空港       ネピードー国際空港

アライバルビザを取得するために必要な書類と費用等については以下の通りです。全部で5つの準備が必要です。

1アライバルビザ申請書申請書は各空港に用意されています
2カラー写真 2枚サイズは1.2×1.5インチ(約3×4㎝)
3費用米ドルで50ドル (滞在日数は30日まで)
4パスポート残存有効期間は到着日から6か月以上が必要
5滞在ホテル予約確認票提示を求められる可能性があるので持参が望ましい

また、いくつか注意点もありますので、参考になさってください。
・アライバルビザの発給は、観光ビザのみです
・滞在期間の延長は不可、滞在日数は最大30日で、30日を超えて滞在した場合、罰則金が科されます
・ミャンマー入国管理局のブラックリストに入っている場合は、アライバルビザの発給が拒否または入国が認められない可能性があります

『アライバルビザ』で入国した場合の遵守すべきルール

アライバルビザが発給され、無事ミャンマーへ入国できた方々には、下記ルールの遵守をお願いします。

  • ミャンマーの現行法律を厳守し、地元の文化や慣習等を尊重すること
  • 安全上の理由から、特に軍事施設や特定地域等を含む外国人立ち入り禁止エリアへの進入禁止
  • 公共の場での撮影や、ドローンの使用は一部地域で制限

※出国については、特に規制はなく、ヤンゴン、マンダレー、ネピードー、いずれの国際空港からも出国可能です。

アライバルビザは、事前手続きを簡単にしてくれるとても便利な制度です。ぜひこうした制度を知っていただき、安全かつスムーズにミャンマーへ渡航し、滞在を楽しんでいただければと思います。

※本ブログは、2024年12月時点での情報をもとに作成されています。入国条件や各種規制は政策変更や国際情勢により変動しますので、渡航をお考えの方は、渡航前にミャンマー大使館や公式機関の情報をご確認ください。

Kyaw Swar Tun(ジョー・ズワ・トン)
YUI Myanmar Co., Ltd 最高経営責任者
日本のIT企業でネットワークエンジニアを10年以上経験し帰国。ミャンマーのIT系大学と日本企業の連携支援やITエンジニアを中心に日本で働きたいミャンマー人のキャリアコンサルティングを行う。